「起業にSNSを活用したいが、どのSNSを使えば良いかわからない」
「SNSを集客に使う場合、どのように活用すれば良いのだろうか」
上記のような悩みを抱えている事業者は多いのではないでしょうか。
起業するなら「集客」は大きな課題となりますが、SNSを効果的に活用できれば、少額の資金で顧客を獲得できるなどメリットが非常に大きいです。
起業に向いている各SNSの特徴や、投稿する内容に合う事業内容と活用のポイントについて本記事は解説しています。
SNSを活用すれば起業に必要な売上や認知をしてもらうことなどに役立ちますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
起業に使えるSNSの特徴
起業時に役に立つSNSとして代表格なのが以下の「4つ」です。
・Twitter
・Instagram
・Facebook
・LINE
それぞれ利用者の年齢層や機能などに違いがあり、特徴を事前に知っておくと効果的な選択につながるでしょう。
また、各SNSをリンクでつなげ、相乗効果を発揮させる手段も効果的です。まずは各SNSで出来ることを知っておけば、長期的には最適な組み合わせを考えることもできます。
Twitterの特徴
Twitterの特徴は「投稿の気軽さ」です。
140文字以内の文章を投稿でき、多くの人が日々思ったことをTwitterでつぶやいています。
利用者の年齢は10代〜20代と若年層が多く、月間利用者数は約4,500万人であるとされています。Twitterは拡散力が高く、多くの人を感動させている投稿には多くの「いいね！」や「フォロワー数」が見込めます。
情報の拡散性が高い理由としては「リツイート機能」です。リツイートとは、自分がいいなと思った他者の投稿を、そのまま引用して投稿できる機能を示します。
「フォロワー数」は、投稿している人の社会的な影響力も表しているとも言えるでしょう。
Instagramの特徴
Instagramの特徴は「インスタ映え」という言葉にも象徴されるように、視覚的な情報の投稿に強みを持つ点にあります。写真や動画などの視覚的なコンテンツを通して、ユーザーの毎日を彩ります。
魅力的な写真や動画はユーザーの五感に訴えることが可能で、投稿に感銘を受けたフォロワーが固定的なファンとなってくれることも多いでしょう。
24時間という期限付きで投稿ができる「ストーリーズ投稿」や、リアルタイムで配信ができる「ライブ配信」などの機能も充実しており、潜在的な顧客と信頼関係を築きやすいSNSです。
2019年時点での月間利用者数は3,300人となっており、10代〜30代の女性利用者がとくに多いのも特徴でしょう。
Facebookの特徴
Facebookの特徴は、実名で登録するため「リアルな繋がりを重視している点」にあります。ビジネス上で出会った人や友人などとの繋がりを維持する際に役立つでしょう。
2019年時点での月間利用者数は約2,600万人で、年齢層は30代〜40代と比較的高めの傾向にあります。TwitterやInstagramは10代の利用者が多いのに対し、Facebookを使用している10代は少ない傾向です。
投稿はテキストや写真で行われることが多く、フォロワーの投稿にも「いいね！」やコメントをし、コミュニケーションを取ることが重要になります。
コンテンツ提供というよりは基本リアルな友人の繋がりを重視する傾向が強くなるでしょう。
LINEの特徴
LINEの特徴は、テキストメッセージや通話で家族や友人、知人などと会話するツールである点です。掲示板に投稿する機能もありますが、あまり使われておらず、ほとんどの方が電話やメールに変わる手段として使用しています。
Twitter、Instagram、Facebookは「投稿」が主なコミュニケーション手段ですが、LINEの場合はすでに関係性のある人と連絡を取り合うために使われることが多いのです。よって、起業においても他のSNSとは異なった使われ方をすることが多いです。
ビジネスでの使用を想定して作られた「LINE＠（公式LINE）」では、登録ユーザーへの一括送信を行える機能などが備わっています。
起業にSNSを活用する際は事業内容との相性を考える
起業時にSNSを活用する際は、自分の事業との相性を考えると良いでしょう。例えば、10代向けの商品を扱っているのにFacebookで集客をしてしまうと、10代が少ない媒体で商品を広告することになります。
事業内容に合うターゲット層を明確にしたうえで、相性が最も良いと考えられるSNSから活用していくことが重要です。
各SNSと相性の良い事業内容を紹介します。
TwitterやInstagramに適した事業内容
TwitterやInstagramは10代〜30代ほどのユーザーが多く、若年層をターゲットとした事業内容に向いています。
Twitterの場合は短いテキストでの投稿が主であるため、ユーザーにとって役に立つ情報を継続的に投稿するのが重要です。
例えば、スクールやサービスを提供している場合は、情報の一部をTwitterで投稿すれば「タメになった」と思ってくれたユーザーとの信頼関係を築けます。
Instagramの場合は写真や動画などの視覚的な投稿が多くなるので、飲食店や服飾業などの集客に向いているでしょう。また、サービス業や教育業の場合は継続的に役に立つ知識を投稿し、ユーザーに価値を提供していくことが重要です。
Facebookに適した事業内容
Facebookの場合は30〜40代をターゲットとした事業内容に向いています。実名登録が基本となるため、とくに「信頼性」が物を言う事業に向いているでしょう。
例えば、金融業や不動産業などの場合は「信頼のできる相手であるか」がユーザーにとって重要であり、実名かつ事業者の顔写真などをプロフィールに表示できるので、信頼感をアピールできるでしょう。
また、Facebookの場合は顧客に直接アプローチするというよりは、ビジネス上で知り合った人と繋がっておきたい時に重宝します。自分が取り扱っているサービスや商品を日頃から投稿すれば、ふとした時に仕事につながる可能性も高まります。
LINEに適した事業内容
LINEは10代から50代以上まで幅広い年代の人に使われているので、事業内容は選びません。集客に使う場合は、消費者と信頼関係を築くために使われることが多いでしょう。
SNSでの集客では3つのステップがあるので以下に記載します。
1.TwitterやInstagramなどでユーザーに価値を提供
2.LINEやメールマガジンなどに登録してもらい、信頼関係を深める
3.サービスや商品を購入してもらう
ステップ1で購買を勧めるのは、見ず知らずの人に商品を勧めるのと一緒です。得体の知れない人の商品を買いたいと思うことは、一般的に少ないのでおすすめできません。
LINEは潜在顧客との距離を縮め、安心感を持ってもらうために機能するのです。
起業にSNSを利用する際のポイント
どのSNSを使うにしても、起業にSNSを利用する際はポイントを意識しておく必要があります。プライベートで使用する場合は好きな時に好きな投稿をすれば良いですが、集客に使用する場合は「購買」という最終地点があるのです。
ユーザーに価値を提供し、信頼関係を築き、購買につなげるプロセスがあるので、目的を明確にしたうえで計画的に活用していく必要があるでしょう。
SNSを集客に活用する際のポイントを3つに絞って紹介します。
まずは1つのSNSから始める
起業時にSNSを使用する際に最も重要なのは、魅力的な投稿を継続的に行うことです。フォロワー数が増えることは事業の売上にも関わるので、継続的に投稿してフォロワーを増やすことから始めてください。
最初から複数のSNSを運用してしまうと、操作方法や投稿画像の作成に時間を要し疲弊してしまいます。まずは自分の事業内容に最もマッチした1つのSNSに絞り、継続的に投稿することが大切です。
基本的には毎日投稿し、投稿時間を一定にすると「固定客を掴みやすくなるメリット」があるため、予約投稿などを活用すると良いでしょう。
1つのSNSのフォロワー数が伸びてきたら、他のSNSにも挑戦することがおすすめです。
SNSのキーワードは「Give」と「信頼関係」
SNSは、顧客と信頼関係を築くファーストステップになります。見ず知らずの人から商品を購買するハードルは高く、繰り返し価値を提供してくれる相手から、ユーザーは商品を購入しようと思うものです。
SNSでは「商品を購入してください」と繰り返し主張するのではなく、ユーザーに「価値を提供する」ことだけを考えましょう。
とにかく、ユーザーに「Give」をし続けることによって信頼関係が築かれ、ユーザーのニーズが高まった時に購買の確率が上がります。
目的を明確にしてSNSを利用する
起業時にSNSを利用する場合は、何のためにSNSを活用するのか、目的を明確にしましょう。多くの場合、SNSは集客を目的として使われ、最終地点はコンバージョン（商品を購入してもらうこと）です。
例えば、株式投資スクールを事業として起業する場合、購買までの動線は以下になります。
1.SNSで株式投資に関する役立つ内容を投稿
2.フロントエンド商品（無料プレゼントなど）を告知し公式LINEなどに登録してもらう
3.LINEで株式投資スクールの無料説明会に誘う
4.バックエンド商品（高額商品）を販売
目的を明確にすれば、どのSNSを選ぶのか、どのような投稿を行うのかが自然に導き出されるでしょう。
起業家はSNSを戦略的に活用しましょう
SNSには複数の種類がありますが、自分が行う事業から逆算してマッチしたものを選ぶのが重要です。
SNSは事業の全体像を把握した上で活用する必要がありますが、そもそも起業を検討している段階にある方は、明確なプランがない方も多いのではないでしょうか。
当サイトでは、起業を検討されている方に向けたライフプランニングである「biz-life planning」を行う上で有益な情報を幅広く提供しているため、起業計画を立てる際にぜひご活用ください。
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