「起業をしても、安定して仕事を受注できなかったらどうしよう」
起業を検討している方は不安が必ずあると思います。実際、起業する場合は安定して仕事を受注できなければ、収益を得ることが難しく、経営は成り立たないでしょう。
上記のような不安を持った方におすすめなのが「クラウドソーシングで仕事を受注する」ことです。
クラウドソーシングは不特定多数の方に向けて企業や個人が仕事を発注し、スキルを持った方が仕事を受注できるシステムを示します。稼働した分だけ収入が得られるので、起業初期の方にとっては安定した収入源となり、大きな安心感につながるでしょう。
本記事では、クラウドソーシングで仕事を受注することの概要や、具体的な仕事の受注方法、実績を高めるためのコツについて紹介します。
起業初期はクラウドソーシングで仕事を受注しよう
起業して間もなくは、安定した顧客を獲得できないことがほとんどでしょう。顧客から仕事を受注しない限り収益は「ゼロ」であり、生活が脅かされてしまいます。
クラウドソーシングを利用すれば、数多くの企業や個人が仕事を発注しており、スキルさえ持っていればすぐに仕事を獲得できます。
また、クラウドソーシングを通して新規顧客を獲得することもあり、仕事を得る「きっかけ」にもなります。クラウドソーシングのサービスに登録すること自体は無料なので、初期投資も必要なく、リスクなしで仕事が得られるのです。
まずは、クラウドソーシングの概要や魅力について、理解を深めていきましょう。
クラウドソーシングとは
クラウドソーシングとは、企業や個人が不特定多数の方に向けて仕事を発注できるサービスを示します。「crowd(群衆）」と「sourcing（調達）」という2つの言葉を組み合わせて、クラウドソーシングという言葉が造られました。
企業と雇用契約を結ばず、スキルさえ持っていれば自由に仕事を受注できるため、副業として利用する方や、フリーランスとしてクラウドソーシングを活用する方が増えている現状があります。
起業を検討している方にとってもクラウドソーシングは「大きな味方」となります。なぜなら、クラウドソーシングには多くの案件が登録されており、仕事を受注できないリスクを大幅に減らせるからです。
クラウドソーシングの魅力は即金性の高さにある
クラウドソーシングなら自分に合う仕事を探して案件をこなし、納品する度に必ず収入を得られます。つまり、稼働した分だけ収入を得られる即金性の高さが大きな魅力です。
起業する場合、安定した収益を得られるようになるには時間を必要とします。しかし、収益が「ゼロ」であれば、貯金を崩して生活するしかなくなり、経済的には大きなリスクとなります。
事業が軌道に乗るまでの間、これまでの仕事で得てきたスキルを活かしてクラウドソーシング上で仕事を受注してみるのはどうでしょうか。クラウドソーシングで安定的な収入を得えることで、事業を安定させることができます。
クラウドソーシングではどんな仕事を受注できるのか
クラウドソーシングで受注できる仕事の種類は多岐にわたります。代表的な仕事としては以下のようなものが挙げられるでしょう。
・プログラミング
・Webライティング
・Webデザイン
・イラスト作成
・動画編集
・データ入力
プログラミングやWebデザイン、動画編集などは専門的なスキルを必要とするので、1つの案件でも大きな収入が見込めます。
Webライティングの場合は文字単価で報酬が決まります。文字単価が2円を超えてくると、一ヶ月の収入が10万円以上になることも多いでしょう。
プログラミングやWebデザインなどの専門スキルがない場合は、これまでの仕事で培ってきた専門分野を武器に、文字単価の高いWebライターを目指すのも1つです。いずれにせよ、起業を検討している段階から、副業として準備しておく視点が重要でしょう。
起業家がクラウドソーシングで仕事を受注するためのステップ
「起業準備を進めつつ、クラウドソーシングで収入を得る」という安全策を実行する第一歩となるのは、実際にクラウドソーシング上で仕事を受注してみることです。
クラウドソーシングで仕事を受注するのにお金を必要としませんが、正しい手順を踏まなければ、実際に仕事を受注するまでに時間を多く必要としてしまうでしょう。
クラウドソーシングで仕事を受注できるようになるための正しいステップを、以下に解説していきます。
クラウドソーシングサービスに登録する
最初に行うのは、クラウドソーシングサービスへの登録です。2種類のサービスがあるので、以下に概要を記載しました。
・総合型クラウドソーシングサービス：幅広い案件を扱っており、登録案件が非常に多い。
・特化型クラウドソーシングサービス：特定の業務に関する案件を扱っており、登録案件数の多さはサービスによる。
まずは、総合型クラウドソーシングサービスから登録するのが良いでしょう。理由は、幅広い仕事が登録されているので、自分の専門分野を活かせる案件を見つけやすいからです。
総合型クラウドソーシングサービスの最大手は「クラウドワークス」「ランサーズ」の2社であるため、まずは2つのサービスに登録すると良いでしょう。
登録自体は無料であるため、早めに済ませてしまい、どんな案件があるのかをチェックしておくのがおすすめです。
プロフィールを充実させる
クラウドソーシングサービスの利用登録を済ませたら、最初にやるのはプロフィールを充実させることです。プロフィールには、以下のような項目があるでしょう。
・職種
・受注可能な仕事カテゴリ
・稼働可能時間
・自己PR
とくに、自己PRには、これまで本業で培ってきたスキルを具体的に記載するのがおすすめです。また、週にどれくらい稼働できるのか、クライアントにどのような価値を提供できるのかといったことを丁寧にアピールします。
クラウドソーシングの特徴は、インターネット上で仕事の発注・受注が成立する点にありますが、やはり「信頼」は重要です。プロフィール写真には顔写真を載せると、信頼感のアピールになるでしょう。
プロジェクト案件に絞る
クラウドソーシングは、仕事の受注に複数の種類があります。代表的なものを以下に記載しました。
・プロジェクト方式：特定のクライアントと契約をし、継続的に仕事を受注する。
・コンペ方式：イラストやロゴを募集しているクライアントに提案をし、自分の作品が採用された時にのみ報酬が支払われる。
・タスク方式：クライアントと契約は結ばす、アンケートや口コミなどの比較的短時間で行える作業を行う。
起業家にはプロジェクト方式の案件がおすすめです。理由は、プロジェクト案件ならクライアントと長期的な関係を築き、安定した仕事の受注につながりやすいからです。
クライアントの信頼を得られれば、報酬アップの可能性も高くなるでしょう。
クラウドソーシング内での評価実績を高めるコツ
ビジネスの前提には「信頼」があると思いますが、信頼の重要性はクラウドソーシング上であっても同様です。
クラウドソーシングには評価システムがあり、納期を厳守することや、クライアントが満足できる成果物を納品することなどによって、クラウドソーシング上での評価を高められます。
評価が高まることで、クラウドソーシング上でより単価の高い案件を選べるようになり、仕事の幅が大きく広がるでしょう。つまり、クラウドソーシングで実績を残すことは、起業家にとって収入の土壌を肥やすこととなり、安心感へとつながるのです。
以下には、クラウドソーシングで評価実績を高めるコツを記載しました。
コツ①：自分の得意分野で仕事を受注する
クラウドソーシングの案件は、専門性が高ければ高いほど、報酬がアップしやすくなる傾向にあります。これまでの仕事で得てきた専門スキルを活かせる仕事を選び、継続的に案件を受注する姿勢が重要となるでしょう。
例えば、不動産会社で経験を積んできた方であれば、不動産に関するWebライティングを継続的に受注すると良いでしょう。不動産などの専門知識が問われる分野では、文字単価が上がりやすい傾向にあるのです。
また、プログラミングや動画編集などの専門的なスキルを持つ方は、自分のスキルをクラウドソーシングでもそのまま活かすのが良いでしょう。
コツ②：特定のクライアントと契約する
クラウドソーシングで仕事を始めて間もなくは、複数のクライアントと契約はせず、特定のクライアントと契約し、継続的に成果物を納品する姿勢が重要です。
特定のクライアントとの信頼関係を築くことで、安定した受注をしやすくなり、より単価の高い案件を回してもらいやすくなるでしょう。
また、作業を効率化するという意味でも、特定のクライアントと関係を築くメリットがあります。契約初期は業務のルールや納品の仕方など、レギュレーションを理解するのに比較的多くの時間を使います。
複数のクライアントと契約をすれば、多くのレギュレーションを理解する必要が出てきてしまうのです。特定のクライアントと関係を構築していれば、慣れた業務の進め方で、成果物の納品に集中できるでしょう。
コツ③：納期を必ず守る
クラウドソーシングには幅広い仕事がありますが、成果物を納品するという点においては共通しています。そして、成果物には必ず「納期」があり、納期を守ることがクラウドソーシングで仕事を受注するうえでの生命線とも言えるでしょう。
仕事を発注しているクライアントは、スケジュールを立てたうえで納期を設定しています。つまり、納期に遅れてしまうと、案件全体の進捗に変化が生じてしまう恐れがあるのです。
更に、納期よりも少し前に納品ができれば、クライアントにとっては確認作業等に余裕を持たせられることを意味し、非常に重宝されます。一般的なビジネスに求められる視点が、クラウドソーシング上でも高い評価につながると言えるでしょう。
起業家のクラウドソーシング活用はライフプランニングあってのもの
今回は、起業を検討されている方が安定した収入を得るためのセーフティーネットとして、クラウドソーシングで仕事を受注することについて解説しました。
しかし、クラウドソーシングで安定した収入を得られるようになるには実績作りが重要であり、一定の時間を必要とするでしょう。また、起業家にとってゴールとなるのは自社商品やサービスの販売であり、クラウドソーシングの活用はあくまで通過点と考える必要があります。
上記の事実を考えると、起業を想定している時期から、ライフプランの全体像をきちんと見据えていく必要があると言えます。
当サイトでは、起業を検討されている方に向けたライフプランニングである「biz-life planning」を行う上で有益な情報を幅広く提供しています。起業準備に、ぜひ他の記事もご活用ください。
また、当社では「biz-life plannning」を実際に行う際のサポートも行っているので、ご希望の方は「サービス内容」をご覧になってください。
